9月 12, 2021 ディスカウント・ストア 流通業 0

ウォルマートCEOのダグ・マクミランは、9月9日開催されたゴールドマン・サックス主催の第28回グローバル・リーテイリング・コンフェレンスで、ウォルマートの現況について述べている。最近問題になっているサプライ・チェーンに関して、ウォルマートのソーシングが変化してきており、現在在庫の2/3は国産またはメキシコで生産されており、食品では90%を超えている。しかし、ジェネラル・マーチャンダイズ・カテゴリーは、輸入が多く輸送費の値上がりがプレッシャーとなっている。トラック輸送のドライバー不足も問題になっており、社内のフリートは問題なく運営されているが、外部のキャリアでは運送能力が減少している。今年度第2四半期には、在庫量を前年度比でカテゴリーによって相当増やし、需要増に備えた。今年後半は、好調だったバック・ツー・スクールに続く、ハロウィーン、感謝祭、クリスマスの向けての季節ビジネスにフォーカスしている。サプライヤーによっては、在庫率改善のためにSKUを減らしているところもあり、ウォルマートでは、パッケージのサイズに対してフレキシブルに対応、また、複数のサプライヤーからソースすることで対応している。食品の市場シェアは、ドライ・グローサリーと消費財では品揃え、売価、在庫率で高い水準を保ち成長している。ただ、生鮮食品に関しては改善要素があり、垂直統合された仕入れなどを進め、乳製品の加工施設も新設した。ホーム・カテゴリーは成長しており、特に電子コマースのビジネスの将来性が高く、第三者セラーの扱いを拡大をしている。アパレルはまだ問題があるが、これも電子コマースによるSKUやブランド拡大で成長する機会があると考える。第三者セラー育成に関し、配達スピードで顧客満足を得るためにはフルフィルメント・サービスが不可欠となるため強化している。電子コマースのフルフィルメント能力拡大は、先行投資ではなく既にある需要に応えるため、配送センターと店舗サイドの両方でオートメーションを導入し生産性を上げている。国による援助が終了しつつある現況でも、年末の消費者需要は強いと予測しており、また電子コマースもさらに成長すると考えている。最近、小売業界では価格販促が増えてきているが、ウォルマートではさらなる売価投資は計画していない。テクノロジー関係で、現在アプリをアップデートしており、9月末までには一新される。最初の画面にあるピックアップ&デリバリーとウォルマート・コムが統合され、使い易さをますと共に、第三者セラー商品の販売増加にも効果があると期待している。

ウォルマート・アプリのホーム画面

他社と比較して好調な業績を維持しているウォルマートは、今年後半も成長を維持する様である。