10月 9, 2021 オンライン・リーテイラー スーパーマーケット 流通業 0

先日ウォルマートのオンライン・グローサリーとウォルマート・コムのアプリ統合をレポートしたが、Amazonは、Fresh Storeのオンライン・グローサリーをAmazon.comに統合している。グローサリーが中心だが、フルフィルメント経由とフレッシュ・ストアからの配達/ピックアップが別に表示されている。興味深いのは、売価が異なることで、フレッシュの方が安い場合と、Amazon.comnの方が安い場合がある。例えば、クラフトのマカロニ&チーズは、フレッシュで$1 (オンスあたり14セント)、オンラインでは$6.48(オンスあたり5セント)である。オンラインの方が容量が多いので、これは妥当かもしれない。コカコーラは、フレッシュで$5.78(オンスあたり4セント)、オンラインでは18缶で$34.89(オンスあたり16セント)となる。これもコーラはボトラーからの購入となり、地域で販促されるので理解できるが3倍以上の差は少し疑問である。ネクスケアのバンデージは、フレッシュで100個入りで$6.78(1枚あたり7セント)、オンラインで同じ100枚入りで$8.99(1枚あたり9セント)となる。ただフレッシュの場合は、配達にすると地域によって違う様だが、ロサンゼルス地域では$35となる。

クラフトのマック&チーズ
コカコーラ
バンデージ

ここであげた例は一部の商品だが、調べればもっと実例があると思われる。商品売価は、販売経路が違えば変わるのは当たり前と言えばそうだが、Amazonの場合他にいくつか理由が考えられる。一つ目は、フレッシュ・ストアのプロモーションで、まだそれほど知名度の高くないフレッシュ・ストアの低価格を強調しているのだろう。二つ目は、店舗で在庫回転率の低い商品を値下げしているのではと思われる。フルフィルメント・センターと違い、店舗の在庫は棚スペースの生産性が悪くなるため、通常のグローサリー店では値引き販売されるが、フレッシュの場合は、オンラインでも販促していると思われる。

Amazonは、膨大な販売情報を分析して需要予測をしているが、店舗の場合は所在地の特性があり、地域の販売傾向だけではアルゴリズムの精度が落ちると思われる。ホール・フーズ・マーケット、そしてフレッシュとリアル店舗網の拡大は、グローサリー市場のシェア拡大を目指すAmazonにとって、そういった意味でも大切になるのかも知れない。